「これくらいできるでしょ?」が子どもを苦しめる理由
こんにちは。
子どもの個性を羽ばたかせる訪問保育士、小西なつきです。
子育てをしていると、無意識に「これくらいできるでしょ」と子どもに期待してしまうことはありませんか?
たとえば、
朝の準備を自分でやる、
宿題を忘れずにやる、
使ったおもちゃを片付ける などなど・・。
大人から見れば「当たり前」のことでも、子どもにとってはまだまだ難しいこともたくさんあります。
とはいえ、
忙しい毎日の中で「なんでこんなこともできないの?!」とイライラしてしまうこと、もちろん誰にでもあります。
そんな気持ちが続くと、
ついつい強い言い方になってしまったり、必要以上に子どもを責めてしまったり・・
子どもはそのたびに「どうせできない」「ママはまた怒る」と思い、やる気や自信を失ってしまうかもしれません。
では、
子どもにどう関われば、お互いにラクになれるのでしょうか?
【結論】「子どもが今どこまでできるのか」を見極めよう

子どもに対して「これくらいできるでしょ」と思う前に、
まずは「今、うちの子にはどこまでが無理なくできるのか?」という視点を持つことが大切です。
発達には個人差がありますし、
その子の性格や気分、環境によっても「できる・できない」は大きく変わります。
親の理想や年齢の目安だけで判断せず、その子の“今”に寄り添った関わりを意識することで、親子の関係はぐんとラクになります。
なぜ「過度な期待」が生まれてしまうのか?

もう小学生なんだから、
ランドセルの準備くらい自分でやってほしいのにな・・
何度も教えたから、もうできるはず・・
周りの子はもうやってるのに、なんでうちの子は…
こんなふうに思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
親としては、
子どもに早く自立してほしい、ちゃんと育てたいという思いがあります。
それはとても自然で、子どもを思っての愛情からくるものです。
でも、知らず知らずのうちにその気持ちが「過度な期待」になってしまうことがあります。
子どもは“できていない”ことで叱られ続けると、「どうせ自分はダメなんだ」と思うようになり、自信や意欲が育ちにくくなってしまうのです。
具体的な関わり方のポイント

では、どう関わればよいのでしょうか?
子どもの発達や個性に合わせた関わり方には、いくつかのポイントがあります。
発達に応じた期待を持つ
年齢だけで「これくらいはできるだろう」と判断せず、その子の成長のペースに目を向けてみませんか?
たとえば、
5歳でもボタンをうまく留められない子もいれば、小学生でも時間の管理が苦手な子もいます。
できないことを責めるより、
「できるようになるまで、どうサポートするか?」を一緒に考えていくことが大切です。
期待のハードルを少し下げてみる
最初から完璧を求めると、子どもは緊張してしまいます。
たとえば、
「全部1人でやってごらん」ではなく、
「最初の一回だけ一緒にやろうか」「できたらママが手伝うよ」と、段階を分けてあげましょう。
少しずつ「できた!」という経験を積むことで、自信が育ち、自分からやろうとする意欲も生まれます。
サポートは“甘やかし”ではない
「自分でやらせなきゃ」と思うあまり、困っている子どもを見守るだけになることがありますが、
手を貸すことは決して甘やかしではありません。
困ったときに手を差し伸べてくれるだけで安心するものです。
「ここまでは自分で、ここからはママがサポート」
そんなふうにバランスが取れると、子どもも安心してチャレンジできるようになります。
こんなケースがあります
ある5歳の男の子。
毎朝の着替えに時間がかかり、「もう5歳なのになんで自分で着替えられないの?」とお母さんはイライラ。
でも、よく観察してみると、ボタンを留める動きがまだうまくできず、それが原因で進まなかったのです。
そこで、お母さんは
「ボタンのところだけママが手伝うね」と声をかけるようにしたところ、
「できた!」という喜びが増えて、少しずつ一人で着替える時間が早くなっていきました。
子育てのヒントを一緒に見つけませんか?

「どうしてうちの子はできないんだろう」
「また怒ってしまって自己嫌悪…」
そんなふうに、一人で悩んでいませんか?
訪問保育では、お子さんの発達に合った関わり方や、
日々のちょっとしたストレスを軽くする関わりを一緒に見つけるお手伝いができます。
プロの視点から発達を見ることで
少し視点が変わり、子どもとの毎日はもっとラクになるはずです。
まとめ
子どもに期待することは、成長へのエネルギーになります。
でも、その期待が大きすぎると、お互いにしんどくなってしまうこともあります。
大切なのは、「今、この子にとってちょうどいいレベルはどこか?」を見つけること。
できないことよりも、
“できたこと”を一緒に喜ぶ日々が、子どもの自信を育て、親子の絆を深めてくれます。
今日から少しだけ、子どもを見る目線を変えてみませんか?
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